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今日の伝言板



この時期重宝な漢方薬

2015年01月12日


ついでにもう一つ紹介しておきます。
これは、「赤乾姜」といわれている物です。薬の製剤に使われるものなんですが、100%生姜の顆粒です。
じつはこれ、今から5年ほど前の冬に知り合いの女性から生姜を飲みたいと思うんだけれども、市販されている生姜湯は甘くて値段も高いし、
糖尿病なんか持っている人は飲めないし、何かいい生姜の飲み物はない?
ということだったので、この「赤乾姜」をおすすめしました。これには砂糖は全く入っていませんので、大豆くらいの量を取って紅茶に入れたり
少し蜂蜜を加えたりして飲むと、体が温まって、とくに手足が温まり、冬快適に過ごすことができるということがわかりました。
そしてさらにわかってきたことは、風邪をひきにくい体に変わってきた、また糖尿病のひどい人は冬になると足にしもやけができて血豆になり、
それを取るのが痛くて大変だったのがなくなってしまった、冷え症で布団に入るときにはコタツが必要だったのが要らなくなってきた、
さらには、前立腺肥大症で尿が出るのが苦痛だったのが楽になってきた、とか、夜中によくトイレに行っていたのが、その回数が減ってきた、などなど体が中から温まるということは、これだけ良い方に変化していくのかなあ、とつくづく感心させられたものです。
それ以後その話が広まって、冬になるとよく買いに来られます。
たかが生姜されど生姜です。私も愛飲しているおかげでしょうか、まったく風邪をひかない体になってしまいました。インフルーエンザももちろんのことです。勤めている時には、しょっちゅう風邪をひいている私でしたが?
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この時期重宝する漢方薬の紹介

2015年01月12日


これは「かっこうしょうきさん」といいます。
私がこの薬方に出会ったのは、今から10年ほど前でしたが、私の古くからの知人で神戸の華僑の女性薬剤師がいました。
当時、彼女から中国北京同仁堂製の藿香正気散を戴いていました。この薬は、風邪で胃腸障害を患って下痢とか、嘔吐とかの時に使ったらなかなかよく効くよ、ということで私個人とか家族の胃腸障害を伴う風邪などの時には、必ず使用していました。
ある時には、子どもが急に吐き気を催して、その時はノロウィルスが流行っていましたのでおそらくはそれではないかと思いまして、早速その藿香正気散と五苓散を与え続けたところ、その後は嘔吐もなく、下痢も止まり元気になりました。う~んさすが。
それ以来、この薬が気に入って、下痢や嘔吐を伴った風邪などの時には、必ず使ってきて、かつ期待を裏切らない薬として、
私の愛用薬の一つです。また咳にも良いです。
当時は、まだ国産が出ていなかったのですが、この度小太郎漢方製薬から発売されて愛用しています。

この度の正月にも知人の女性から電話があり「主人が三回も続けて嘔吐をしたので、救急に電話したら待ち時間が長いと言われたんだけれど、どうしたらいい?」ということでしたので、以前買ってもらった、藿香正気散を確認し、最初は常用量の三倍量を飲んでもらうように伝えました。
あくる日に、電話があり、その薬を飲んで以後、吐き気も止まり、下痢もしなくなったということでした。その後常用量に切り替えて三日間飲んで終了となりました。その女性から、こんな薬があるのならもっと広く知ってもらった方がいいよ、ということでブログで紹介することにしました。
またこの薬は、流行時期には、前もってあらかじめ少しづつ飲んでいれば腸もしっかりしてくるようです。
当店では、特に子供さんをお持ちの方に、家庭の常備薬として、置いて戴いています。いざという時に役に立ちます。
この薬を知らない方は、一度使ってみて下さい。なかなか良い薬です。

これからは、こんな時にはこんないい薬とか、漢方薬の薬の選び方などをわかりやすく解説していくつもりです。
また、漢方の考え方を学びたいというグループの要請があり近々漢方教室が開かれます、さらに別に「病気なんかにならんとこ研究会」も開く予定です。この会は、我々を取り巻く環境の中で、食品や洗剤や添加物や化学薬品などを深く理解し、少しでも病気にならないような体作りをテーマに考えています。
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風邪をひかないように、しかし、ひいてしまったら

2014年12月08日


この本は「傷寒論」約2000年くらい前に書かれたと言われているものです。漢方を研究するには避けて通れないものです。ここでいう「傷寒」とは、今で言うインフルーエンザのような流行病といわれています。

今年もインフルーエンザが流行とかなんとか言い始めています。
すぐに頭に浮かぶのはワクチンということですが、果たしてワクチンを射ったらインフルーエンザにかからないと思っている人が、なんと多いことか。
この前のラジオだったか、「ワクチンというのはかからないように射つのではなくて、重症化を防ぐ手段として射つことに意味がある」というような事を言っていたが、正しくその通りだろうと思います。

以前ある研究会で聞いた話ですが、ウィルスというのは短時間でものすごい速さで変異していく、したがって、この冬に射つワクチンは、昨年のウィルスを卵の中で培養したものなので、既に型は変異しているので、射ってもあまり意味がないというような事を言っていた。

たしかに、いま猛威を振るっているエボラウィルスの記事を読んでいたら、ウィルスの変異の速度が非常に速いので困難を極めているとあったが、ウィルスもわが身を守るために、防御機能を変化させているんだろうと思います。

そんなわけで、我が家では、今までワクチンを射ったことがないです。でも誰ひとり大きな風邪を引いた者もいないです。
まず、風邪をひかないようにする、でももし引いたらどうするか。漢方の世界では実に細かく風邪に対する薬方があります。
風邪をひいて熱が出ても昔は解熱鎮痛剤なんてものをすぐに出していましたが、ライ症候群なんていう症状も出て、予後が非常に悪くなることがあるので、今ではそんなことはしない。まあせいぜいアセトアミノフェンの坐薬くらいなものなんですが、漢方の世界は、症状に合わせていろんな薬方があって、その組み合わせで、いかようにも対応できる。しかも、かかりにくいような体作りをすることも可能、すなわち未病を治すということかなあ。

それに私自身が、実践して良かったと思うことを、また絶対にこうした方が良いと思ったことなどを、まとめたものをお客さんや知り合いに配布しました。去年でしたが。
店頭にもおいていましたが、あっという間になくなってしまいました。

特に小さな子供さんがいる家庭では、ちょっとした工夫で、風邪をひきにくくしたり、引いても慌てて病院へ行かなくても、家で対応できるようなコツなどを書いたものです。更に、引いてしまったらどのような漢方を飲めば良いのかなどをまとめたものです。
今年もまた書いて配布しようかなと思っています。
Posted by 漢方相談あうん堂薬局 at 21:15Comments(0)あうん堂の講座・勉強会