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今日の伝言板



その2 様々な慢性病に出会って気づいたこと

2015年11月20日

永年やっていると実に様々な病気の方が来られます。こんなにもいろんな病気があるのには驚かされます。
たいていの方は病院に行かれていますので病名がついています。それに応じた薬が出ているのですが、
漢方で薬を選ぶには、病名では選びません。本来は証を取ってからそれに病気をかみ合わせてから、最終的に薬を選択していきます。
私が教えを乞うたチャイニーズの先生は、病名で漢方を選ぶと約一割程度、たまたま当たったという程度の効果しか期待できない。
漢方の選薬は、古来より証で選ぶように組み立てられているので、証をとってから薬を決定すれば期待した効果を得られる。
というように学んできましたので、その方法を実践しています。しかしそれだけでは、お客様の苦痛を取るのに少し時間がかかるので
私はそれに病名漢方を加える方法を採用しています。
しかし、最近では、それでもうまくいかないこともあります。
そのような場合には、もういちど元に戻ってその方の病気の成り立ちを推測します。
そのようなことを繰り返しているうちに、あることに気付きました。以前から何となく思っていたことですが、この度はっきりと確信したことがあります。
それは、体内を絶えず流れている血液の重要性です。血液が酸素、栄養、ホルモン、薬物、熱その他多くを細部にまで運び、反対に要らなくなったものを体外に出すのにも働き、細菌やウイルスをやっつける働きもして、人体を守っています。
さて、漢方の世界では、この血液の流れを非常に重要視します。まず、瘀血という考え方です。これは血液の滞りを言いますが、今の医学ではそのような概念はありません。それと血虚です。これも今の医学にはありません。貧血とはまた違います。
瘀血に対しては、桂枝茯苓丸などの流す薬方を、血虚に対しては四物湯や当帰芍薬散などの当帰を含む造血する薬方を用います。
新薬ではこれらと同じような役目をするものはありません。やはりこれは天然生薬の持つ妙理だと思います。
さらに、今私が力を入れているのが薬草蒸しです。血液の循環、体温の上昇これはすごい力を持っていると思います。
痛みの箇所でも、子宮頸がん関係の箇所でも、不妊症でもその素晴らしさを載せています。

この前の日曜日大阪で勉強会がありました。チャイナで中医師としてチャイナで永年医療に携わってこられた先生の講演があったので、拝聴してきました。この日の話は、不妊症についての話だったのですが、その中で、最近の若い女性は、ほとんどが低体温である。
薄着をして、エアコンの効いた所に居て、冷たいものをよく食べる。これでは体温の上がることがない。という話がありましたが、正しく私もその通りだと思います。
いままで当店に相談に来られた女性では、そのほとんどすべてが、低体温の方です。
手足や腰が冷える、寝た時に足が冷たい、腰が冷たい、背中が寒い、頭痛がする、風邪をひきやすい、など体温が低いために引き起こされるいろんな症状を訴えられます。
でこのような方に対しては、当帰剤を中心に血液を流す薬方を加えて飲んでいただきますと、しばらくすると、体がぽかぽかしてきた、とか夜よく眠れるようになってきたとか、生理痛が和らいできたとか、頭痛がなくなってきたとか、腰の痛みが和らいだとか、風邪をひかなくなったとか、色々と良い方に変化していきます。
お客さんの言われる言葉が、身を持って体験された真実だと思います。
ですから私は、瘀血の改善、血虚の改善、体温の上昇この3態をまずしっかりさせることにしています。
これを先にすることによって、あるいは並行してすることによって、本来の病気の改善が大きく違ってくることに気がつきました。
そして、その方法をいろいろな症状の人にすすめていくうちに、間違いないという確信に至りました。










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Posted by 漢方相談あうん堂薬局 at 23:00│Comments(0)あうん堂の考え方

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